鷹野隆大・東恩納裕一 Works by Edition Works 展
@ユミコチバアソシエイツ Viewing room shinjuku


2013.03.29
 

春の風景が一杯に広がっています。皆様いかがお過ごしでしょうか?

3月22日より、ユミコチバアソシエイツ viewing room shinjuku にて『 Works by Edition Works』と題された展覧会が始まりました。
東恩納裕一と鷹野隆大、ユミコチバアソシエイツの作家ふたりとエディション・ワークスのセッションです。
エディション・ワークスでは伝統的な技法を中心に据え、版画を制作してきました。そして時代の変化に伴い、折々に新しい技法も取り入れたり、考え出したりして進んできました。今回の展覧会では際だった個性を持つ両作家の版画作品がどのような技法を用いれば成り立つのか、試行錯誤し、完成することが出来ました。これからの版画を考える一側面としてお楽しみいただければ幸いです。
トークなど、詳細は以下のニュースをご覧下さい。
山口藍の銅版画集『(よろこび)』が渋谷のヒカリエ内、ラムフロム ShinQs にて好評展示中です。その他、ミヅマシンガポール、台湾のAKI Galleryでのグループ展に参加中です。

ギャラリー・ハシモトで開催中の、津上みゆきの個展『調和と重層』は明日までです。新作版画も発表されました。詳細はこちらをご覧下さい。又、初めての作品集やその豪華本などもご覧いただけます。

佐原和人の個展『目にはさやかに見えねども』が代官山の GALLERY SPEAK FOR にて始まりました。

青木野枝の版画作品の価格を改定
いたしました。詳細はこちらをご覧下さい。

復興支援 Edition R は、ご協力いただいた皆様のおかげで第5回目の寄付を行うことが出来ました。
詳細はこちらをご覧下さい。

上記の詳細やその他のニュースは以下をご覧下さい。

工房・作家ニュース
 
 東恩納裕一・鷹野隆大 Yuichi Higashionna・Ryudai Takano

新宿のYumiko Chiba Associates Viewing room shinjukuにて東恩納裕一と鷹野隆大による版画作品展『Works by Edition Works』がスタートしました。
写真家の鷹野隆大とアーティスト東恩納裕一、両作家との版画制作を昨年から並行して進めてきました。

東恩納裕一は、作品の中に初めて写真的なイメージを持ち込み、そしてそれらは全てネガの世界となっています。又、技法としてはデジタルプリントをベースとしながら、作品毎に個別な強いテクスチャの要素を持ち込んで、新たな世界を作り出しています。これらは5点シリーズから成り、『FL』と題されました。

鷹野は写真であることと、版による表現ということの間で、大きな振り幅を持って技法を試し、最後にはある静かな表現に達しました。
写真からも版画からも遠ざかるような、でも写真であり、版画でなくては実現出来ない表現です。
10点からなるシルクスクリーンシリーズは『ナイロン』と題されました。

これら二つのシリーズが、展示空間の中で響き合いつつ、解け合わず、面白いインスタレーションとなっています。

両作家との同時進行の制作は結果として、今の時代においての版画とは何か、ということを問いを深めていくこととなりました。デジタルであったり、非常にアナログであったり、物質的であったり、触覚的であったりと、それぞれの制作イメージと素材や技法との関係はどんどん変化し続けました。


会期中4月6日には、東恩納裕一、鷹野隆大とエディション・ワークス代表の加山智章のトークが予定されています。
展覧会の詳細等、以下からご覧下さい。

『Works by Edition Works』
 2013年3月22日〜4月13日
 Yumiko Chiba Associates Viewing room shinjuku 東京都新宿区西新宿 4-26-6 パークグレイス新宿 #316  tel /03-6276-6731

ユミコチバアソシエイツでの展示風景(部分)
   
昨年、先行して発表した東恩納雄一の版画作品はこちらから。
 
 津上みゆき Miyuki Tsugami
ギャラリー・ハシモト(東京/東日本橋)にて開催中の個展は明日30日までです。
今展『調和と重層』では最新シリーズのペインティングやドローイングに加え、4年ぶりとなる新作版画が発表されました。

新作版画は『View-13 thoughts, 2010-12』というペインティングシリーズのモチーフの中から南画制作のためにモチーフを選び『View from 13 thoughts』シリーズとして制作中です。完成した2作品が先行して発表されました。
木版をベースとし、リトグラフが併用され、今回の2作品はカラフルで明るく、とても自由な雰囲気に包まれています。
作品の詳細についてはギャラリーにお問い合わせ下さい。また、エディション・ワークスのサイト上でも追って掲載いたします。

また3月22日から開催のアートフェア東京では、津上の作品が展示され、初の作品集が販売されました。作品集の豪華版には、30部限定でリトグラフに一枚一枚手彩色された版画が差し挟まれます。ギャラリー・ハシモトにお問い合わせ下さい。

2月24日まで『津上みゆき展 View-まなざしの軌跡、生まれくる風景』が愛知県の一宮市三岸節子記念美術館にて開催されました。
津上にとって今展が初の美術館個展となり、大型のペインティングからドローイング、そして2009年に制作した版画作品も含め、約60点の展示となりました。以下の画像をご覧下さい。

●津上みゆき『調和と重層』
 2013年3月9日〜3月30日
 ギャラリー・ハシモト 東京都中央区東日本橋 3-5-5 矢部ビル2F
 tel / 03-5641-6440

●津上みゆき展 View-まなざしの軌跡、生まれくる風景 
 2013年2月2日〜2月24日 一宮市三岸節子記念美術館 
 愛知県一宮市小信中島字郷南 3147-1 tel / 0586-63-2892
 
 
 津上みゆき『View-まなざしの軌跡、生まれくる風景』展示風景 ※右下写真は津上みゆき 
     
View from 13 thoughts, April View from 13 thoughts, October

 

その他の津上みゆきの木版、銅版画はこちらから
 

 金田実生 Mio Kaneda

『京都版画トリエンナーレ 2013 PAT in Kyoto』が京都市美術館にて開かれました。
版を用いて成り立っている作品ということで、21名の推薦者が21名の作家を選ぶという形で開催されます。そしてその一人として、黒川公二氏(戦後版画史研究)の推薦により、金田実生が選ばれました。

各作家、版画の範疇に入るのかどうかと思われるほど、様々なメディアを駆使した作品群は、全体として勢いがあり、とても楽しめる展覧会でした。そしてそれらの多様な表現の中で、金田の作品は銅版と木版に向かってじっくりと描画や彫りを重ねた、ある意味では非常にオーソドックスな版画表現が独特の雰囲気を放っています。又、版画工房において、プリンターと一緒に共同作業によって作品を制作していく方法は、今日ではむしろ珍しいことで、今回の21作家中で唯一の例でした。
版画をいろんな角度から考える絶好の機会となりました。

尚、今回発表された5作品ギャラリー等での発表予定については追ってご報告いたします。

京都版画トリエンナーレ 2013 PAT in Kyoto
 2013年2月23日〜3月24日
 京都市美術館 京都市左京区岡崎円勝寺町 124(岡崎公園内)  tel /075-771-4107

 
 
 
 
 『京都版画トリエンナーレ 2013 PAT in Kyoto』展示風景 ※右上写真は金田実生
     
『休息』はこちらから
 
山口藍 Ai YAMAGUCHI

銅版画集『(よろこび)』が渋谷の新しいスポット、ヒカリエのラムフロム ShinQs にて好評展示中です。新しくなったばかりの渋谷駅、駅からの入り口を入ってすぐの場所です。お買い物のついでに是非お立ち寄り下さい。

ミヅマシンガポールにて開催中の『Look East! 2 - Asian Perspectives』に参加しています。また新しい展開の作品が展示されています。
詳しくはこちらをご覧下さい。

又、一昨年に個展を開いた、台湾のAKI Galleryでのグループ展に参加中です。

銅版画集『(よろこび)』はこちらから。
 
 佐原和人 Kazuhito SAHARA

佐原和人の個展『目にはさやかに見えねども』が本日3月29日から代官山のGALLERY SPEAK FORで始まりました。

観香倶楽部のワークショップを通じて制作した「香り」を描いた作品や、昨年スウェーデンにて発表した日本未公開作品など、新作25点を中心にした展示です。

2009年制作の木版画集『都市拾遺物語』も展示されています。

佐原和人 個展『目にはさやかに見えねども』 (facebook イベントページへのリンクです)
 2013年3月29日〜4月10日
 GALLERY SPEAK FOR 東京都渋谷区猿楽町 28-2 SPEAK FOR B1F 

佐原和人の木版画はこちらから。
ご注意 ++++++ 企画作家 活動ニュース ++++++ の表示のある記事は、作家の活動ニュースをお伝えするものです。展覧会等の内容や期日、販売に関する詳細は直接主催者にご確認下さい。展覧会の全部又は一部にエディション・ワークスが関係している場合はこの表記はありません。
 
〈 復興支援 Edition R 〉
Edition R の R は Rebirth (再生・復興)の R 。アーティストのご賛同、ご協力をいただき、寄付を目的とした版画シリーズを制作、販売しています。
2013年3月29日、皆様のご協力により第5回目の寄付を実行することが出来ました。詳しくは以下をご覧下さい。
Edition R について 寄付レポート
 

vol.2 作品として制作された青木野枝の銅版画『空の水』は以下のギャラリーのご協力により、展示・販売されています。

ギャラリー・ハシモト
 (東京/東日本橋)
Mizuho Oshiro ギャラリー (鹿児島市)〈展示は終了〉
みさき画廊 (大分市)
豊田市美術館ミュージアムショップ(豊田市)〈展示は終了〉
ga
llery21yo-j(東京/世田谷)
桜華書林(長野)
vol.1作品、津上みゆきの銅版画『4:29 p.m., 11 Mar., 2012』は以下のギャラリー、美術館にて展示・販売されています。

ギャラリー・ハシモト (東京/東日本橋)
Mizuho Oshiro ギャラリー (鹿児島市)〈展示は終了〉
ギャラリーなかむら(京都市)

三岸節子記念美術館(愛知 / 一宮市)
 復興支援 〈Edition R〉 はこちらから。

 
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2011-02-03 青木野枝・山口藍 他
2011-01-11 青木野枝・山口藍 他
2010-11-12 辰野登恵子・赤塚祐二 他