辰野 登恵子

Toeko Tatsuno


画家

 
   
 
 油彩画で知られている辰野登恵子の画家としてのキャリアは、70年代の、ノートの罫線や方眼紙などの無機質な線を画面に取り入れた、シルクスクリーンの作品の発表に始まっている。80年代以降、油絵の制作が中心となり、非常に強い色彩や形態により、すさまじさを感じるまでの生命感みなぎる巨大な画面へと、突き進んでいった。東京国立近代美術館での個展や「日本の現代美術1985-1995」(東京都現代美術館)で発表された作品群は、その一つの集大成の感があった。
 しかし近年、作品が発表されるごとに見えてくるものは、以前の作品が持つ強さの中でそっと姿を潜めていた、静かな思考を何度も何度も繰り返す、辰野のもう一つの姿のように思える。

当工房出版による版画制作は1992年に始まり、それ以後1993〜97年、2001年、そして2004年と続いている。 

 
   
作家プロフィール  
 
   
       
  


5 prints

2004
シルクスクリーン、エッチング


モノタイプ 5作品
(完売)
2005
モノタイプ
   
 

1992 / Dec-17-93 / Mar-1-94

希少作品リスト
エッチング
   
May-19-2005
2005
モノタイプ
   
 
   
略 歴
   
1950
1972
1974
1974-75

長野県岡谷市に生まれる
東京芸術大学美術学部絵画科卒業
東京芸術大学大学院修了
東京芸術大学美術学部版画科助手
東京在住
   
主な個展
   
1973
1976
1978

1982
1987

1989
1990
1991
1995
1998
2001
2005
村松画廊/東京 ('74,'75)
かねこ・あーとぎゃらりー/東京('77)
ギャラリー16/京都
ギャラリーたかぎ/名古屋('85,'86)
康画廊/東京
ファビアン・カールソン・ギャラリー/ロンドン  
アート・ナウ・ギャラリー/イェーテボリ
佐谷画廊/東京('93,'95,'97)
後藤美術館/松戸・千葉
ギャラリー米津/東京('92)
東京国立近代美術館
コオジ・オグラギャラリー/名古屋
西村画廊/東京
シューゴアーツ
   
主なグループ展
   
1977
1979
1980
1984

1987
1989
1990
1991


1992-93
1994


1995


1998
2001
2003
日米現代美術交換展  80ラングトン・ストリート・ギャラリー/サンフランシスコ、神奈川県民ギャラリー
第11回東京国際版画ビエンナーレ  東京国立近代美術館他巡回
Art Today '80  西武美術館/東京
第4回ハラ・アニュアル  原美術館/東京
現代美術への視点-メタファーとシンボル  東京国立近代美術館、国立国際美術館/大阪
絵画1977-1987  国立国際美術館/大阪
ユーロパリア'89ジャパン  ゲント市立現代美術館/ベルギー
ミニマル・アート展  国立国際美術館/大阪
大型版画  シロタ画廊/東京
線の表現-眼と手のゆくえ  埼玉県立近代美術館
昭和の絵画 第3部 戦後美術-その再生と展開  宮城県美術館
70年代日本の前衛-抗争から内なる葛藤へ  ボローニャ市立美術館/イタリア、世田谷美術館/東京
戦後日本の前衛美術  横浜美術館、グッゲンハイム美術館ソーホー/ニューヨーク他巡回
果実の受胎 駒井哲郎と現代版画作家群像  埼玉県立近代美術館
第22回サンパウロ・ビエンナーレ  ブラジル
日本の現代美術1985-1995   東京都現代美術館
水戸アニュアル'95 絵画考-器と物差し  水戸芸術館現代美術ギャラリー/茨城
視ることのアレゴリー  セゾン美術館/東京
アート/生態系・美術表現の「自然」と「制作」  宇都宮美術館/栃木
椿会展  資生堂ギャラリー/東京 ('02,'03,'04, 05')
開館記念展「絵画の現在」  新潟県立万代島美術館/新潟
   
パブリックコレクション

   
  愛知県美術館
足立区
いわき市立美術館
外務省
高知県立美術館
国立国際美術館/大阪
埼玉県立近代美術館
高松市美術館
千葉市美術館
東京国際フォーラム
東京国立近代美術館
東京都現代美術館
栃木県立美術館
富山県立近代美術館
名古屋市美術館
新潟市美術館
練馬区立美術館
原美術館/東京
福岡シティバンク
ワイズマン・ファウンデーション/ロサンゼルス
   
主な取扱い画廊

   
  西村画廊
SHUGOARTS
   
 
 
 
   
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