モノタイプを制作中の辰野登恵子 資生堂ギャラリー 椿会展
2005-05-10
青葉と花々が満ちる季節となりました、皆様いかがお過ごしでしょうか?

青木野枝辰野登恵子は、資生堂ギャラリーにて開催されている椿会展で展示中です。そして辰野は、現在モノタイプを制作中で、6月3日より鹿児島の Mizuho Oshiro ギャラリーで展示します。また青木の初めてのコラージュによる展覧会がギャラリー池田美術にて開かれます。

エディション・ワークスでは、企画以外の形として、若い作家の版画やマルチプル作品の
「制作サポート」を始めました。その都度サポートの内容を変えつつ少しずつ進めていきたいと考えています。初回は画家の上野恵利で、リトグラフ3作品を制作しています。明るく柔らかな作品になりました

日高理恵子笠原恵実子はオーストリアのグラーツのクンストハウス・グラーツで開かれる「日本の知覚」展に出品します。
また、同じ
グラーツの民俗学博物館で笠原恵実子の個展「Offering」が開催され、そこには、現在エディション・ワークスで制作しているデジタルプリント多数と、立体作品が展示されます。バーゼル・アートフェアやヴェネツィア・ビエンナーレと同時に見て回ることの出来る時期ですので、ヨーロッパにお出かけの方は是非ご覧下さい。

以下は椿会展の様子です。展覧会は5月29日まで開催中です。
正面:辰野登恵子「Velvet Zone」
手前下:青木野枝「水のとどまるところ-I」
手前下:青木野枝「水のとどまるところ-I」
ブロンズ(3点1組 / 各59x58x9.5cm)
辰野登恵子「Velvet Zone」油彩 200号
工房・作家ニュース
辰野登恵子
モノタイプを制作中の辰野登恵子
青木野枝と共に、椿会展 2005 に200号の油彩画を出展中です。今回が今のメンバーでの椿会展の最終回となりますので、是非ご覧下さい。
また、鹿児島の
Mizuho Oshiro ギャラリーにて開かれる個展に向けて現在モノタイプを制作中です。Mizuho Oshiro ギャラリーでの個展は2回目となりますが、今回の展覧会は、油絵と1月に発表した新作版画に加え、モノタイプが展示されます。モノタイプは油絵でも版画でもない、別の自由さのある、みずみずしい作品に仕上がりつつあります。このように様々な素材・技法を用いた辰野作品を一つの空間で楽しむことの出来る、とても貴重な機会になります。
*モノタイプ:エディションのない1点ものの版画作品。版を通常の方法で刷るだけの場合もあるが、多くは、版の上に直接版画用のインクや絵の具を用いて描き、それを刷り取る。今回の作品は、その行程を何度も繰り返してそれぞれの作品ができあがっていく。
SHISEIDO GALLERY 4月5日〜5月29日 東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階 TEL 03-3572-3901
Mizuho Oshiro ギャラリー  6月3日〜7月31日 鹿児島市紫原6-51-25 TEL/FAX 099-813-5460
青木野枝
4月5日から資生堂ギャラリーで開かれている、椿会展 2005にブロンズ作品を出展中です。いつもの鉄を切り取り、溶接するという方法から離れ、青木の新たな試みです。そしてもう一つ新たな試みとして、ギャラリー池田美術にて、初めてのコラージュによる個展が開催されます。
昨年制作しました、
木版画「玉響」銅版画「白玉」シリーズはこちらをご覧下さい。
SHISEIDO GALLERY 4月5日〜5月29日 東京都中央区銀座8-8-3 東京銀座資生堂ビル地下1階 TEL 03-3572-3901
ギャラリー池田美術 5月16日〜5月30日 東京都中央区銀座1-8-8 三神ALビル4F TEL 03-3567-5080
 笠原恵実子
Colligation #2
デジタルプリント 680x515mm
Collection #5
デジタルプリント 1195x980mm
笠原恵実子の新しいプロジェクト「Offering」-オファリングの展覧会が開かれます。
プロジェクトの全体としては、まだこれから
数年を要しますが、その第一弾として、オーストリア第2の都市グラーツのグラーツ民俗学博物館「Offering」展が開かれます。6月2日からです。

「Offering」とは賽銭、寄付、寄進、喜捨のことです。イタリアの有名な教会で笠原がふと目にした美しいオブジェ、それに近づいてみるとそれが Offering Box つまり賽銭箱であったことに驚いたことがこのプロジェクトの始まりでした。
教会に入るごとにその Offering Box を観察し始め、ついには、世界中の教会を回り、賽銭箱の写真を撮り続けることとなりました。
他者のために私財を投げ出すという行為が隣人への愛によることはいうまでもないことですが、それが個人レベルではなく、教会という空間で行われるということは、その行為の対価として、死後の平安や天国への切符、あるいはこれから先の人生の幸福に何らかの保証を求める行為でもあることも、人間の普遍的な心情として当然のことでしょう。
その個人的な行為を受け止める小さな装置として、
Offering Box は史上最大の宗教と共に、二千年の歴史を持って世界中に広がっています。その姿は彫刻を施した立派な石や金属の箱から、ジュークボックスのようなもの、あるいは箱ではなく壁に開けられた小さな穴や、袋やかごなど、カトリック、プロテスタント、東方教会の区別に始まり、ヨーロッパ、南北アメリカ、アジア、オセアニア、アフリカと、その気候風土、文化、風習、習慣によって、その素材やデザインは様々です。
「Offering」をキーワードに笠原恵実子が世界中の教会を回り、写真に納めて歩く行為がこのプロジェクトです。そして今回は立体作品と共に、エディション・ワークスで制作した大小合わせて17点のデジタルプリントが展示されます。上の二つの画像もその一部です。次回、現時点での作品の全貌をご紹介致します。

同時に6月3日からクンストハウス・グラーツ(グラーツ美術館)で開かれるグループ展「日本の知覚」展にも出品致します。岡本太郎、草間彌生から、若い映像作家まで、幅広く日本の現代美術を紹介する展覧会です。この展覧会には日高理恵子も選ばれており、出品致します。

ベルリンの
ドイツ・グッゲンハイム美術館では「ドイツ銀行コレクションの25年」と題された展覧会が開催中です。ドイツ銀行がこの25年間に蒐集してきた美術作品画展示されます。エミール・ノルデから始まり、ボイス、バゼリッツ、ポルケ、リヒターなどの戦後の美術を代表するドイツ作家、そして、現代の若い作家達の作品も展示されます。その中で、日本の現代美術のコレクションとして、笠原恵実子の作品が展示されています。会期中ヨーロッパをご旅行の方はグラーツの二つの展示と共に、是非ご覧下さい。
Volkskundemuseum graz 6月2日〜 Paulustorgasse 11-13a, 8010 Graz TEL +43-316-8017-9899
Kunsthaus Graz 6月3日〜9月11日 Landesmuseum Joanneum Lendkai 1, A-8020 Graz TEL +43-316-8017-9200
Deutsche Guggenheim 4月30日〜6月19日 Unter den Linden 13-15 10117 Berlin
日高理恵子
グループ展「日本の知覚」展(主催:国際交流基金、クンストハウス・グラーツ)に笠原恵実子と共に出品致します。グラーツは日本ではほとんど知られていませんが、オーストリアではウィーンに次ぐ第2の都市であり、その旧市街は美しい中世の街並みが世界遺産に指定されています。その街に突然現れた宇宙生物かのような建築物、それがクンストハウス・グラーツ(グラーツ美術館)で、この展覧会はここで開催されます。日本の現代美術作家の二次元、三次元、四次元の表現、つまり、平面、立体、そして時間を伴った映像作品が紹介されます。この展覧会の模様は、次回画像と共にご紹介いたします。

そして国内では、
姫路市美術館で5月15日に始まる「自然のかなた -現代美術家の視点-」に出品します。この展覧会は世代の近い7人の現代美術作家が、それぞれの視点で現代社会の中でどのように自然に向き合い、関わり、表現しているのかを展観することで、私たちの今の姿を見つめようとするものです。
他の出品作家は、秋岡美帆、池田久嗣、大岩オスカール幸男、中ハシ克シゲ、本田健、山本糾。
Kunsthaus Graz 6月3日〜9月11日 Landesmuseum Joanneum Lendkai 1, A-8020 Graz TEL +43-316-8017-9200
姫路市立美術館 5月15日〜7月3日 兵庫県姫路市本町68-25 tel : 0792-22-2288
山口藍
新作版画を制作中です。制作の進展に伴い、このサイト上でお知らせいたします。
アメリカから帰国したばかりで、現地での制作を含め、近況が ninyuworks のサイトにアップされます。
また、6月より中国各地の美術館を巡回して開催されるグループ展に出品予定です。
赤塚祐二
赤塚祐二が1994年からエディション・ワークスで制作した全版画作品をこのサイト上でご覧いただけます。
また、昨年制作した新作版画はこちらをご覧下さい。