2003-09-26
台風がすぎるとともに急に秋がやってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか?

エディション・ワークスは、
山口藍 銅版画集「すくうとこ」をロサンジェルスで発表しました。(詳細は以下のニュースをご覧下さい。)
また、青木野枝さん、赤塚祐二さん、辰野登恵子さんら複数作家の企画を準備し始めました。作家によっては、1年越しでの制作になる可能性もありますが、その過程もホームページ上でご案内していこうと思います。赤塚祐二さんについては前号ニュースもご覧下さい。
工房・作家ニュース

山口藍 銅版画集「すくうとこ」をロサンジェルスでの個展「すくうとこ」(スポンサー:shu uemura、全日空、サッポロビール株式会社、白鶴酒造株式会社)にて発表しました
ギャラリーは 
Roberts & Tilton(ロバーツ&ティルトン)6150 Wilshire Blvd.Los Angeles, CA 90048 USA
Tel: 323 549 0223 Fax: 323 549 0224 期間は10月4日までです。 ウェスト・ハリウッドというエリアにあり、ギャラリーの集まった一角です。ご旅行される方は是非お立ち寄りください。

オープニングにはびっくりするくらいの人々が訪れ、大盛況でした。非常に評判も良く、ペインティングはすべて初日完売となりました。銅版画集「すくうとこ」は、写真にあるように壁画の中の空間を取り出したようなかたちで展示されました。玉手箱のようなアクリルのケースに入り、12点組です。こちらもとても評判が良く順調な出足です。

山口さんの作品は、まだ日本でも認知度が高いとはいえないと思いますので、今回、これらの写真を見ていただくことで、まず、作品の全体像を知っていただければと思います。

展覧会のレビュー: ARTNET も併せてご覧下さい。

オープニング前夜、壁画の仕上げをする山口さんと、共に活動するninyu works のスタッフ。
壁画の制作が進行する中、銅版画集「すくうとこ」の12作品の組み合わせを検討中の山口さん。このあと、作品の順番を決め、1作品にのみ手彩色をして完成した。
オープニングの夕暮れ
壁画は画廊全体に広がっている。ここは入口からメインの展示室への通路部分。
複数のギャラリーが集まった場所で、他のギャラリーもオープニングを同時開催していることもあり、大勢の人々が集まった。
等身大に描かれた壁画の空間に包まれて談笑する人々。壁画は絵巻物のように右から左へと見てゆきながら
時間をたどる構成になっている。そして終わりはまた始まりへと続く・・・
壁画の中に組み込まれている、様々な形をしたペインティング群。
それぞれのペインティングは独立してもいる。
ディオニソス的な亀が出現し、激しく展開する部分。
版画集「すくうとこ」は額装せず直に見ることの出来る形で展示された。
横にある白と透明のアクリルで出来た箱に12作品が納められる。
山口さん
 
 
手前が銅版画集、続いて奥にあるのは「貝あわせ」の作品。
壁画は、こんなにも大画面で、画廊の隅々にまで表現されているが、この展覧会が終了すると共に消滅してしまう。銅版画集にに納められた絵は、すべてこの壁画に描かれた少女たちで、壁画の大きさとカラフルさとは対照的に、モノクロームでとても小さな作品。壁画「すくうとこ」が形を変えてここに封じ込められたかのようだ。
FIN

李禹煥さんの大回顧展がソウルで開かれます。10月3日からホアン・ギャラリーとロダン・ギャラリーの2会場です。初めての回顧展で、絵画、彫刻が多数集められますが、エディション・ワークスで今春制作したリトグラフ、「ある黙示録より」(シロタ画廊刊)も展示される予定です。

日高理恵子さんが 水戸芸術館現代美術ギャラリー こもれび展 (8月9日〜10月5日)と
熊本市現代美術館 
-CAMK流- 現代『日本画』の精華 (9月6日〜10月19日)に出品。